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9月13日のカブールの米大使館およびISAFへのハッカニ集団攻撃と9月20日ラバニ元大統領がタリバンの特使としてメッセージを届けたいと訪れた暗殺者に自宅で暗殺された事件をめぐり、背後にパキスタンありとのカルザイ政権と米軍高官の見方が明らかにされてから、カルザイ政権および米国当局とパキスタンとの関係が最悪の状況下に落ち込んでしまった観がある。 米とパキスタンの信頼関係は地に落ち、また、カルザイ政権もタリバンとの交渉への一縷の望みも捨てざるをえなくなったようだ。 オバマ大統領としては、パキスタンとの協力関係を断ち切ることはできず、強い態度で修復し、米に取り望ましい方向に持って行くべく最大の努力を傾けるであろうが、一旦地に落ちた信頼関係を立て直すのは至難の業であろう。 ( Y. I.) ********************************************************************** 1.国際情報センター所長の茂田 宏氏監訳による下記新著がアマゾン等で発売中です。 【インテリジェンス―機密から政策へ】マーク・M・ローエンタール 著 茂田 宏 監訳 (慶應義塾大学出版会 http://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766418262/) 2.「ペンタゴン報告書:中華人民共和国の軍事力―2009年版」(全和訳完全版)が販売中です。 ( http://www.amazon.co.jp/ペンタゴン報告書-中華人民共和国の軍事力-米国防総省/dp/4990474104) 8月24日米議会に提出された最新版(2011年版)は、国防省HP(http://www.defense.gov/pubs/pdfs/2011_CMPR_Final.pdf)で御覧になれます。 ******** ******* ******** ********* 「国際情報センター」(http://blogs.yahoo.co.jp/kokusaijoho_center/)) ブログをご存じでしょうか。 同ブログには、現下のホットな重要国際問題の事実関係に関する正確なな情報と分析および専門家の見方が示されています。 姉妹ブログ「現下の国際問題」 (http://smartpower.cocolog-nifty.com/blog/)でも本欄と同一記事がご覧になれます。 (http://www.269rank.com); http://news.blogmura.com/ http://politics.blogmura.com/ http://blogranking.fc2.com/in.php?id=398288 http://blog.with2.net/in.php?802369 ********************************************************************* 10月4日国際情報センター」記事 「アフガニスタンをめぐる情勢の複雑化」 1、 9月30日、退任したマレン米統合参謀本部議長は9月22日、議会証言で、9月13日にカブールの米大使館およびISAF(国際治安支援部隊)を標的に行われた攻撃はハッカニ集団が行ったものであり、ハッカニ集団はパキスタンの軍情報機関の「紛れもない腕」(veritable arm)であると述べた。 パキスタンのキヤニ参謀長はマレン発言は事実に基づかず、生産的でもないと非難したが、マレンは自分の発言を取り消すつもりはないとした。 米大使館を襲撃したグループがパキスタン情報部に支援を受けていたとのマレンの非難は対テロ作戦での米・パキスタンの協力関係を根底から揺さぶるものである。米・パキスタン関係は危機に直面している。 2、 他方、タリバンとの和平交渉については、その交渉を勧めてきたラバニ元大統領(高等和平評議会議長)が9月20日、タリバンの特使としてメッセージを届けたいと来た暗殺者に自宅で暗殺された。ターバンに隠してあった爆弾を爆発させたということであるが、カルザイはラバニの照会に対し、子の特使との面会を勧めたとされている。 カルザイ大統領はタリバンとの和平交渉に熱心であったが、この事件を受けてタリバンとの交渉をやめる意図を明らかにした。カルザイの補佐官は交渉の相手はタリバンではなく、パキスタンであるべきではないかとさえ述べている。 アフガン内務省はラバニの暗殺者がパキスタン人であり、タリバンが本拠をもつバルチスタンの首都クエッタ近郊の出身者であり、ラバニ殺害にパキスタン軍情報機関が関与した疑いがあるとしている。 パキスタン側は当然のことながら、関与を否定し、アフガン内務省の発表に強い遺憾の意を表明している。 カルザイは10月8日に予定されていた米、アフガン、パキスタンの3者間の会合へのアフガン側の参加をキャンセルするとともに、10月後半の予定されていたパキスタン首相のカブール訪問をキャンセルした。 その上、カルザイは近くインドを訪問する意図を明らかにしている。 パキスタン・アフガン関係も危機に直面している。 3、 米・パキスタン間、パキスタン・アフガン間の信頼関係は全くなくなってきている。 もしカルザイのインド訪問が行われれば、パキスタン側はカルザイ政権は親インドであるとのこれまでも持ってきた疑念を更に深め、カルザイ政権を倒し、タリバンなどと協調する方向に行く可能性がある。 インドとの紛争に備え、アフガンを親パキスタンにすることがパキスタンの従来からの戦略である 米・NATO軍は2014年の完全撤退に向けて撤退を予定通り行うと思われるが、アフガン戦争は終わらず、アフガンの各派が外部勢力の支援も受けつつ、戦い続ける公算が大きい。 上記記事の原文は、http://blogs.yahoo.co.jp/kokusaijoho_center/38182617.htmlでご覧になれます。 |
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